自動車小売業のM&A事例 【愛媛】

自動車小売事業(外車ディーラー)の譲渡を助言|R社さま

譲渡企業
業種 自動車小売業
事業内容
売上
地域 愛媛
設立
経営者の年齢
譲渡理由 後継者不在
譲受企業
業種 中古自動車販売業
事業内容
売上
地域 岡山
設立
上場の有無
譲受目的 既存サービスの拡充

-本日は、みつきコンサルティングの仲介によって実現したM&A案件についてお話を伺います。まず、M&Aを検討されるきっかけについて教えていただけますでしょうか。

まだまだ子供が小さいため、私自身の年齢を考えると親族への承継は難しいと思っておりましたので、M&Aについては少しずつ情報を集めておりました。この頃は、それほど積極的ではなく、新聞や雑誌に載っていたら目を通す程度でした。

本格的にM&Aを検討し始めたのは、みつきコンサルティングから声を掛けてもらったのがきっかけでした。当社は自動車小売業を営んでおり、業績も安定していたので、急いでM&Aを進める必要性は感じていませんでした。実際には、良い条件、良いお相手がいれば考えてみようという感じでした。

M&Aを進めるにあたり、どのようなことが気になりましたか?

やはり初めは、株価がどのくらいになるのか、また候補先がどんな会社なのかが気になりました。もちろん会社の中長期的な成長、従業員の雇用継続も重要な条件でした。また、当社はディーラー権を保有していましたので、それを円滑に移行できるかどうかも懸念事項でした。

-みつきコンサルティングとの最初の接点から、実際にM&Aが成立するまでの経緯を教えていただけますか?

初回の面談でM&Aの流れや必要になる資料、候補先の概要などについて説明を受けました。その後、譲渡条件や候補先について詳細な説明がありました。譲渡条件についても問題のないものでしたし、何より候補先が魅力的でしたので、本格的にM&Aを進めてみることにしました。すぐに候補先であるS社とトップ面談を実施しました。面談をとおして、お互いの経営理念や事業方針が合致したことで、次のステップに話を進めることになりました。

-買主企業との話し合いはスムーズに進みましたか?

はい、非常にスムーズでした。S様は当社の事業領域や地域に興味を持っておられ、特にディーラー権を保有していることに魅力を感じていただきました。また、経営に対する考え方が合致したことも大きかったです。トップ面談では、「一緒に瀬戸内経済圏を変えていきましょう。」という前向きな話になり、とても印象的でした。

M&Aの条件交渉ではどのような点に注意されましたか?

主な条件としては、株式の譲渡対価、役員としての処遇、将来的な退職金、本社社屋の賃貸条件などがありました。特に従業員の雇用継続は譲れない条件でした。また、ディーラー権の円滑な移行のため、しばらくは会社名を変更しないことも重要でした。

-デューデリジェンスの過程はいかがでしたか?

事前に資料の準備をしっかりしていたおかげで、スムーズに進行しました。みつきコンサルティングの担当者、当社の顧問税理士にも協力してもらい、税務や法務の細かい質問にも対応しました。買主側にも満足していただけたようで、デューデリジェンスの最後には「早く一緒になりたいですね。」という言葉をいただきました。

-契約締結からクロージングまでの流れを教えていただけますか?

デューデリジェンスを終え、すぐに株式譲渡契約書の作成と調整を行いました。諸条件については、みつきコンサルティングの担当者が事前に調整をしてくれていたおかげで、株式譲渡契約書の内容についてもそれほど協議することもなく確定しました。すぐに調印はしましたが、ディーラー権のことがありましたので、クロージングまで一定期間空けることにしました。この間に、ディーラー契約先とS社、当社で面談を実施し、無事に了承が得られましたので、クロージングすることができました。

M&Aを通じて、どのような変化がありましたか?また、今後の展望についてお聞かせください。

まず、後継者問題が解決されたことが大きいですね。また、S社との提携により、仕入れの幅や販売エリアが広がりました。事業規模が拡大し、新たな成長の機会を得ることができました。私自身も引き続き経営に携わっておりますので、日々やりがいを感じております。

今後は、S社のリソースやノウハウを活用しながら、瀬戸内経済圏での事業拡大をより一層目指していきます。今、自動車業界は大きな変革期にありますが、両社の強みを生かしてこの変化に対応し、さらなる成長を遂げたいと考えています。

M&Aのプロセスを振り返って、特に印象に残っている出来事はありますか?

役員面談が特に印象に残っています。S社の社長と直接話をするを得て、お互いの経営理念や将来のビジョンについて深く議論できました。その中で、私たちの考え方が非常に近いことがわかり、これが決め手となりました。

また、デューデリジェンスの過程も印象深かったです。当初は不安もありましたが、みつきコンサルティングの担当者のサポートもあり、スムーズに進めることができました。デューデリジェンスを通じて自社の強みや課題を再認識できたことは、今後の経営にも活かせる貴重な経験となりました。

M&Aを検討する際に、特に重視した点は何でしょうか?

最も重視したのは、従業員の雇用継続と会社の将来性です。長年一緒に働いてきた従業員たちの生活を守ることは、経営者として最も大切な責務だと考えていました。

また、単に会社を売却するのではなく、新たなステージに進むためのパートナーを見つけることを目指しました。S社との提携により、当社の強みを活かしつつ、より大きな市場で事業を展開できる可能性が見えたことが、決断の大きな要因となりました。

-みつきコンサルティングのサポートについて、どのような印象をお持ちですか?

非常に丁寧、かつ専門的なサポートで心強く感じました。特に印象的だったのは、常に私の立場に立って考えてくれたことです。M&Aの経験がない私にとって、プロセスの一つ一つが新鮮で不安も大きかったのですが、みつきコンサルティングの担当者が細やかにフォローしてくれました。

買主企業との交渉においても、私の意向を十分に汲み取ったうえで、適切なアドバイスをしてくれました。特に条件交渉の場面では、専門的な知識に基づいた提案をしてくれ、結果的に満足のいく条件で合意することができました。

M&Aを通じて、ご自身や会社にどのような変化がありましたか?

個人的には、経営者としての視野が大きく広がったと感じています。S社という大きな組織の一員となることで、より広い市場を見据えた経営戦略を考えるようになりました。S社のサポートを受けて、業務のシステム化やWebマーケティングなど、これまで手つかずであった分野にも積極的に取り組めるようになりました。

また、従業員たちにも良い影響がありました。大きな組織の一員となったことで、キャリアアップの機会が増え、モチベーションが向上したように感じます。

M&A後の統合プロセスについて、どのような取り組みをされましたか?

統合プロセスは慎重に進めました。まず、両社の経営陣で綿密なコミュニケーションを取り、統合の方針や進め方について十分に議論しました。

従業員に対しては、クロージング後すみやかに説明会を開催し、M&Aの目的や今後の方針について丁寧に説明しました。不安を抱える従業員もいましたが、オープンなコミュニケーションを心がけることで、徐々に理解を得ることができました。

また、S社との人事交流も積極的に行いました。お互いの強みを学び合うことで、シナジー効果を最大化することを目指しています。

M&Aを検討している他の経営者へのアドバイスがあればお聞かせください。

まず、M&Aは単なる事業売却ではなく、新たな成長の機会だと捉えることが重要だと思います。自社の強みや価値を客観的に評価し、それを活かせるパートナーを見つけることが成功の鍵です。

また、みつきコンサルティングのような信頼できるアドバイザーと組むことをお勧めします。彼らの専門知識とサポートがあったからこそ、複雑なプロセスを乗り越えられました。

そして、相手企業との相性も重要です。単に条件面だけでなく、経営理念や将来のビジョンが合致することが、M&A後の円滑な統合と成長につながります。最後に、従業員のことを常に考えることも大切です。彼らの雇用と将来を守ることが、経営者としての重要な責務だと私は考えています。

-今後の事業展開や目標について教えてください。

S社との提携を機に、瀬戸内経済圏でのさらなる事業拡大を目指しています。具体的には、既存の自動車販売事業の強化に加え、新たなモビリティサービスの展開も検討しています。

また、環境への配慮が重要視されるなか、電気自動車やハイブリッド車の販売にも注力していきたいと考えています。S社のネットワークを活用することで、より多様な車種の取り扱いが可能になると期待しています。

さらに、デジタル化にも積極的に取り組んでいます。オンライン商談やバーチャルショールームなど、お客様の利便性を高めるサービスの導入を進めていきたいと思います。

長期的には、単なる自動車販売会社ではなく、総合的なモビリティソリューションを提供する企業へと進化していくことを目指しています。

-最後に、M&Aを経験された感想をお聞かせください。

正直なところ、最初はM&Aに対して不安や戸惑いもありました。しかし、プロセスを経て、これが新たな成長の機会であることを実感しました。

また、特に印象深かったのは、S社との出会いです。同じ志を持つパートナーと出会えたことで、単なる譲渡ではなく、新たな挑戦への第一歩となりました。

M&Aは確かに大きな決断でしたが、結果として会社と従業員のために最良の選択ができたと確信しています。これからは、S社と共に新たな価値を創造し、お客様により良いサービスを提供していきたいと思います。

-本日は貴重なお話をありがとうございました。御社の今後ますますのご発展を祈念しております。

こちらこそ、ありがとうございました。S社と共に新たな挑戦を続けていきたいと思います。

 

           

この案件・類似案件の担当者

▷伊丹 宏久 事業法人第二部長


ヘルスケア分野に関わる経営支援会社を経て、みつきコンサルティングでは事業計画の策定、モニタリング支援事業に従事。運営するファンドでは、投資先の経営戦略の策定、組織改革等をハンズオンにて担当。東南アジアなど海外での業務経験から、クロスボーダー案件に関しても知見を有する。

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