リフォーム工事・設備管理業のM&A事例 【関東】

原状回復工事・ハウスクリーニングの施工管理事業の譲渡を助言|K社さま

譲渡企業 K社さま
業種 リフォーム工事・設備管理業
事業内容 原状回復工事・ハウスクリーニングの施工管理
売上 約1.8億円
地域 関東
設立 1950年代
経営者の年齢
譲渡理由 後継者不在
譲受企業 M社さま
業種 不動産業
事業内容 不動産賃貸管理・リプランニング
売上 約70億円
地域 関東
設立 2000年代
上場の有無 非上場
譲受目的 サービスラインナップの拡充

-本日は、M&A案件についてお話を伺います。まず、M&Aを検討されたきっかけについて教えていただけますでしょうか。

当社はK社という建設関連の事業を行っている会社ですが、現社長に経営が移ってから業績が下降傾向にありました。このまま業績が悪化し続けると、会社の価値自体がなくなってしまう可能性があると危惧していました。また、現社長への事業承継も検討しましたが、資金面で難しい状況でした。そのため、第三者への譲渡を含めたM&Aを検討することにしました。

 -みつきコンサルティングにご相談いただいた経緯を教えていただけますか。

実は、他のM&A仲介会社からも案内はありましたが、具体的に話を聞くのは初めてでした。みつきコンサルティングの担当者から連絡があり、一度話を聞いてみようと思ったのがきっかけです。正直なところ、最初は少し取っつきにくいと感じましたが、担当者の方が粘り強く対応してくださったことが印象に残っています。

M&Aを進めるにあたり、どのような条件をお考えでしたか。

主に3つの条件がありました。まず、手取りで残る希望金額をお伝えし、買手に交渉してほしいということ。次に、役員借入金の返済を希望していました。そして、現在の従業員の雇用継続を希望していました。これらの条件が満たされれば、買手にはこだわらないつもりでした。

-実際の案件進行について、印象に残っていることはありますか。

みつきコンサルティングの担当者が、私たちの希望条件を満たすよう尽力してくれたことが印象的でした。特に、買手候補との面談の際には、事前に質問事項を準備してくれたので、スムーズに進行できました。また、最終的に選んだ買手企業の社長がM&Aの経験が豊富だったことも、安心感につながりました。

-買手企業との交渉で苦労した点はありましたか。

実は、最初に面談した買手候補からは、当初の条件よりも大幅にディスカウントされた提案がありました。また、追加条件として私と現社長の退任や、オフィスの移転、従業員との面談など、厳しい条件が提示されました。これには正直戸惑いましたが、みつきコンサルティングの担当者が適切にアドバイスしてくれたおかげで、最終的には良い条件で合意できた買手企業と進めることができました。

-デューデリジェンス(DD)を実施しなかったそうですが、その経緯を教えていただけますか。

DDを実施しなかった訳ではないです。買手企業の社長がM&Aの経験が豊富で、取引金額や当社の規模を考慮し、DDにかかる時間とコストを天秤にかけた結果、DD簡易なものを懇意にしている士業の先生にお願いし、想定外の事項が出てくる懸念は株式譲渡契約書(SPA)の表明保証で対応することになりました。これは、スムーズな取引進行につながったと思います。

-クロージングまでの過程で、予想外の出来事はありましたか。

はい、大きな問題が一つありました。キーマン面談の際に、当社の取締役に対して十分な説明ができていなかったことです。私が根回しを怠ってしまい、取締役が突然の話に困惑してしまいました。買手企業の社長の協力もあって何とか面談は終えることができましたが、その後、取締役を説得するのに苦労しました。これは私の不手際で、もっと早い段階で社内への説明をしっかりとすべきだったと反省しています。

-みつきコンサルティングの対応について、評価できる点を教えていただけますか。

まず、粘り強く対応してくれたことが挙げられます。最初は躊躇していた私に対して、何度も丁寧に説明してくれました。また、買手企業との交渉では、私たちの希望条件を満たすよう尽力してくれました。特に、最終的な譲渡対価の支払内訳を、私たちの手取りが多くなるように調整してくれたことは非常にありがたかったです。さらに、クロージングまでのスケジュール管理も的確で、予定通りに進めることができました。

M&Aを経験されて、他の経営者の方々にアドバイスできることはありますか。

はい、いくつかあります。まず、M&Aを検討する際は、早めに専門家に相談することをお勧めします。私の場合、もう少し早く相談していれば、より良い条件で進められたかもしれません。次に、社内への説明を怠らないことです。私が経験したような混乱を避けるためにも、適切なタイミングで従業員や役員に説明することが重要です。最後に、信頼できるアドバイザーを見つけることです。みつきコンサルティングの担当者のように、粘り強く、かつ専門的な知識を持った方のサポートがあると、複雑なM&Aプロセスを乗り越えやすくなります。

-今回のM&Aを振り返って、どのような感想をお持ちですか。

正直なところ、最初は不安でいっぱいでした。しかし、みつきコンサルティングの担当者のサポートのおかげで、最終的には満足のいく結果を得ることができました。特に、当初の希望条件をほぼ満たす形で譲渡できたことは大きな安心感につながりました。また、買手企業の社長とも良好な関係を築くことができ、会社の将来に希望が持てるようになりました。M&Aは確かに大きな決断でしたが、結果的には正しい選択だったと感じています。

-最後に、これから会社の未来についてどのようなビジョンをお持ちですか。

私自身は経営から退くことになりますが、長年築いてきた当社の技術やノウハウが、新しい経営陣のもとでさらに発展していくことを期待しています。特に、買手企業が持つネットワークや経営ノウハウと、当社の強みが融合することで、新たな成長の機会が生まれると確信しています。また、従業員の雇用が継続されることで、彼らの将来も守られると思うと安心しています。これからは一歩引いた立場から、会社の更なる発展を見守っていきたいと思います。

M&Aのプロセスについて、もう少し詳しくお聞かせください。最初の相談から始まり、どのような流れで進んでいったのでしょうか。

最初の相談は20202月でした。みつきコンサルティングからの電話がきっかけで、その後、初回の訪問がありました。正直なところ、その時点ではまだM&Aについて具体的に考えていなかったので、少し時間をおいて検討させてもらいました。その後、5月と6月に再度面談があり、徐々にM&Aについて真剣に考えるようになりました。

7月には会社の価値評価があり、その結果を受けて本格的にM&Aを進めるかどうかを検討しました。最終的に20211月にみつきコンサルティングと正式に契約を結び、本格的なプロセスが始まりました。その後、買手企業の探索が始まり、3月には2社の候補と面談をしました。

-買手企業との面談はどのような雰囲気でしたか?

最初の買手候補との面談は、オンラインで行われました。みつきコンサルティングの担当者が事前に質問事項を準備してくれていたおかげで、スムーズに進行しました。しかし、面談後に提示された条件が当初の希望とかなり乖離していたため、少し落胆しました。

2社目の買手企業との面談は対面で行われ、こちらの方が良い印象を受けました。特に、買手企業の社長がM&Aの経験が豊富だったことで、専門的な質問にも的確に答えてくれました。また、共通の知人がいたことで話が弾み、良好な関係を築くことができました。

-契約締結までの過程で、特に印象に残っていることはありますか?

最も印象に残っているのは、株式譲渡契約書(SPA)の作成過程です。みつきコンサルティングが作成したドラフトを基に、買手企業と細かい条件を詰めていきました。予想以上にスムーズに進み、約1週間で全ての調整が完了しました。

また、譲渡対価の支払内訳を工夫してくれたことも印象的でした。私たちの手取りが多くなるように、株価と役員退職金の内訳を調整してくれました。これは税金面でも有利に働き、非常に助かりました。

-クロージングの日はどのような雰囲気でしたか?

クロージングの日は、緊張と安堵が入り混じった不思議な感覚でした。実は、クロージング予定日の数日前に全ての書類の押印が完了していたので、当日はスムーズに進行しました。買手企業からの送金も事前に手続きが行われており、クロージング当日の朝には着金が確認できました。

その後、買手企業を訪問して最終的な書類の受け渡しを行いました。長年経営してきた会社の譲渡が正式に完了した瞬間は、感慨深いものがありました。同時に、これまでの不安や緊張が一気に解けていくのを感じました。

M&Aを通じて、ご自身や会社にどのような変化がありましたか?

個人的には、この経験を通じて経営者としての視野が広がったと感じています。M&Aというプロセスを経験したことで、企業価値や事業承継について、より深く考えるようになりました。

会社にとっては、新しい経営陣のもとで新たな成長の機会を得られたことが大きな変化です。買手企業が持つ経営ノウハウやネットワークを活用することで、これまで手の届かなかった分野にも挑戦できるようになりました。また、従業員たちにとっても、より安定した環境で働けるようになったことは大きな変化だと思います。

M&Aを検討している他の経営者に向けて、アドバイスをお願いします。

まず、M&Aは決して簡単なプロセスではありませんが、適切なサポートがあれば乗り越えられるということを伝えたいです。専門家のアドバイスを早い段階から受けることが重要です。また、自社の価値を客観的に評価することも大切です。時には厳しい評価結果に直面することもありますが、それを前向きに受け止め、改善の機会として捉えることが大切です。

そして、社内のコミュニケーションを大切にしてください。私の経験から言えば、従業員や役員への説明を怠ると、後々大きな問題になる可能性があります。適切なタイミングで、適切な情報を共有することが重要です。

最後に、焦らないことです。M&Aのプロセスは時に長期化することもありますが、拙速な判断は避けるべきです。じっくりと検討し、納得のいく条件が整うまで粘り強く交渉することが、最終的には良い結果につながると信じています。

-本日は貴重なお話をありがとうございました。M&Aの経験を詳しく語っていただき、多くの方にとって参考になる内容だったと思います。今後のK社の発展を心よりお祈りしております。

 こちらこそ、このような機会をいただき、ありがとうございました。私たちの経験が、M&Aを検討している他の経営者の方々の参考になれば幸いです。最後に、みつきコンサルティングの皆様には本当に感謝しています。彼らの専門知識とサポートがなければ、このような満足のいく結果は得られなかったでしょう。これからM&Aを考えている方々にも、ぜひみつきコンサルティングに相談してみることをお勧めします。M&Aは確かに大きな決断ですが、適切なサポートがあれば、会社の新たな未来を切り開く素晴らしい機会になると信じています。

 

           

この案件・類似案件の担当者

▷野口 慎矢 熊本支店長 兼 事業法人第四部長


国内証券会社(現SMBC日興証券)にてクライアントの資産運用を支援。みつきコンサルティングでは、消費財・小売業界の企業に対してアドバイザリーを提供。事業承継案件のみならず、Tech系スタートアップへの支援も行う。

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