モビリティ業界のM&Aは、EVシフトによる内燃機関部品の需要減、特定整備制度への対応負担、整備要員の高齢化が同時に押し寄せる局面に入りました。エンジン部品の受注が細る、電子制御装置整備の認証が取れない、後を継ぐ人がいない。こうした悩みは珍しくありません。譲渡価格を動かす数値、業界特有の実務論点、譲受企業の評価軸を、税理士法人グループのM&A仲介会社の視点で解説します。
「うちの会社でも売却できるだろうか…」、「何から始めればいいんだろう…」。そのようなオーナー経営者の不安に、中小企業向けM&A仲介会社みつきコンサルティングは、20年間・500件以上の支援実績に基づき、お応えします。本格検討前の情報収集として、まずはお話をお聞かせください。
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完成車メーカーを頂点とする商流と、モビリティ再編が加速した理由
車の作り方も、売り方も、直し方も同時に変わりました。この業界でM&Aが増えた理由は、商流をたどると見えてきます。
Tier2・Tier3に集中する原価低減と設備更新の圧力
モビリティ業界の商流は、完成車メーカーを頂点に、Tier1、Tier2、Tier3と続く多層構造です。図面を借りて作る貸与図メーカーほど価格交渉力が弱く、年次の原価低減要請を受け続けてきました。ここに電動化対応の設備投資が重なります。プレス機や工作機械の更新は数千万円単位。借入で賄えば、個人保証も膨らみます。中小企業のM&Aが選択肢に上がるのは、この重なりが理由です。売上は落ちていないのに、5年先の投資が読めない。そんな相談が増えました。
2035年の電動車100%目標が投資判断を前倒しさせる
経済産業省が2021年に打ち出したグリーン成長戦略は、乗用車について2035年までに新車販売で電動車100%を掲げています。電動車にはハイブリッド車も含まれるため、エンジンが即座になくなるわけではありません。ただ、燃料噴射装置や排気系、変速機まわりのように内燃機関に近い品目は、量産終了までの残り時間が読みにくくなりました。設備をもう一度入れ替えるか、それとも資本を組み替えるか。判断の期限が、実質的に前倒しされています。
車載事業が投資ファンドに渡る時代に入った
大手も例外ではありません。パナソニックホールディングスは2024年3月に車載機器子会社パナソニックオートモーティブシステムズの株式譲渡を発表し、同年12月に手続を完了しました。譲受側は米アポロ・グローバル・マネジメントのファンドで、株式の80%を取得。パナソニックホールディングスは20%を保有し続けています。企業価値は3,110億円と評価されました。狙いは、車載ソフトウェアの開発投資を外部資本と分担し、SDV(ソフトウェア・デファインド・ビークル)対応を加速すること。系列と資本関係が固定されていた時代は、すでに終わっています。
自動車部品・輸送機器・アフターマーケットで異なるM&Aの論点
同じモビリティでも、部品工場と整備工場では話がまるで違います。譲受企業が確認する場所も、当然変わります。
下表は、セグメントごとの再編要因と、譲受企業が最初に確認する点をまとめたものです。
| 事業セグメント | 再編が起きる主因 | 譲受企業が最初に確認する点 |
|---|---|---|
| 自動車部品メーカー | 内燃機関品目の量産終了と電動化投資 | IATF 16949の維持状況、サプライヤー登録、金型の所有権 |
| 輸送機器メーカー | 環境規制対応と設計技能の属人化 | 受注残、改造自動車の届出実績、設計者の年齢構成 |
| 整備・鈑金 | 特定整備制度への対応と整備要員の高齢化 | 電子制御装置整備の認証、指定工場かどうか、車検入庫台数 |
| 販売・アフターパーツ | 車両粗利の縮小と顧客接点の争奪 | 顧客保有台数、整備売上比率、在庫回転率 |
自動車部品メーカーで問われる内燃機関依存とIATF 16949
自動車部品メーカーの譲渡では、譲受企業はまず品目構成を見ます。エンジンや排気系に偏っていれば、量産終了後の売上をどう埋めるかが交渉の焦点。逆に、電動化領域や熱マネジメント、軽量化部品を持つ会社は引き合いが強くなります。品質マネジメント規格のIATF 16949を維持できているか、完成車メーカーやTier1のサプライヤー登録が譲渡後も続くか。ここが崩れると、事業の前提そのものが変わります。単独で電動化領域に踏み込むのが難しい場合、資本業務提携から入る道もあります。
金型と専用設備は誰のものか
金型が得意先の預り資産になっている工場は珍しくありません。帳簿に載っていない金型で稼いでいる、という状態です。譲受企業はここを丁寧に見ます。所有権が誰にあるのか、返還請求のリスクはないのか。専用設備や治具も同じで、特定の得意先向けにしか使えない設備は、時価純資産の計算で評価が伸びにくくなります。
舶用機器・特装車・産業車両で異なる輸送機器の評価軸
輸送機器は自動車ほど一様ではありません。舶用機器は国際海事機関の排出規制に合わせた燃料転換が進み、対応できるメーカーに需要が寄っています。特装車や架装車両は、改造自動車の届出や保安基準への適合ノウハウが参入障壁。フォークリフトなどの産業車両では、電動化と労働安全規制が同時に効いています。いずれも設計と現場合わせの技能が価値の中心にあり、その技能を担う職人の年齢構成が、そのまま評価に響きます。
特定整備制度とOBD検査が分ける整備・鈑金の採算
2020年4月に施行された特定整備制度で、従来の分解整備に電子制御装置整備が加わりました。経過措置は2024年3月末で終了。エーミング作業を業として行うには、電子制御装置整備の認証が要ります。さらに2024年10月からは、国産車の車検でOBD検査が始まりました。スキャンツールと専用の作業場を用意できない工場は、最新車両の入庫を断らざるを得ません。設備と人の両方が必要になる。だから譲渡を選ぶ工場が増えています。
整備要員40万人が動かない現実
日本自動車整備振興会連合会の2025年度「自動車特定整備業実態調査」によると、総整備売上高は6兆6,592億円と4年連続で増加しました。一方、整備要員数は約40万2千人でほぼ横ばい。平均年齢は47歳台まで上がっています。仕事はあるのに、動かせる人がいない。売上が伸びているのに譲渡を検討する工場が出てくるのは、この矛盾があるからです。
認証と指定は事業場ごとに紐づく
支援現場では、自動車特定整備事業の認証と指定自動車整備事業の指定が、譲渡後も同じ事業場で維持できるかを最初に確認します。株式譲渡であれば法人格は変わらないため、認証も指定も原則そのまま残ります。ただし整備主任者が退職すれば、要件を満たさなくなります。人と設備と場所の3つがそろって初めて成立する仕組みだからです。話を始める前に、整備主任者の残留意向を確かめておくと後が楽になります。
EVシフト下のM&Aで売り手と買い手が得る効果と課題
メリットだけを聞いて話を進め、従業員説明の段階でつまずく。そんな例も見てきました。両側から眺めておきます。
売り手のメリットとデメリット
譲渡オーナーにとって最大の効果は、投資判断の重荷を降ろせることです。電動化対応の設備投資も、電子制御装置整備の認証取得も、譲受企業の資本で進められます。会社売却は撤退ではなく、次の投資主体にバトンを渡す手段。一方で、工場運営の方針が変わる可能性、譲渡後の関与期間、価格が期待に届かない可能性は、事前に織り込んでおきたいところです。譲渡オーナーの立場で見た効果と課題を、下表にまとめました。
| 観点 | 譲渡オーナーのメリット | 譲渡オーナーのデメリット |
|---|---|---|
| 設備投資 | 電動化対応や認証取得を譲受企業の資本で進められる | 投資の優先順位を自社だけで決められなくなる |
| 借入と個人保証 | 設備資金に付いた個人保証を解除できる例が多い | 解除の可否は金融機関と譲受企業の与信次第 |
| 従業員 | 整備士や熟練工の雇用と技能承継の受け皿ができる | 処遇や勤務地の変更に不安が広がることも |
| 得意先・許認可 | 完成車メーカーやTier1との取引を維持しやすい | 取引基本契約の承諾条項により承認手続が要る |
| 経営者本人 | 譲渡対価を受け取り、保証と資金繰りから離れられる | 引継期間中の残留を求められることが多い |
| 譲渡価格 | 電動化品目や指定工場の指定が上乗せ要因になる | 内燃機関依存が高いと評価が伸びにくい |
買い手のメリットとデメリット
譲受企業がモビリティ関連会社を譲り受ける理由は、技術と人と拠点を一度に手に入れられるからです。整備士や熟練工は、募集をかけても集まりません。認証工場を新設すれば、作業場の確保から整備主任者の選任までに年単位の時間がかかります。時間を買う発想が、この業界では特に強く働きます。ただし、抱え込む負債もある。譲受企業の側から見た効果と課題は、下表のとおりです。
| 観点 | 譲受企業のメリット | 譲受企業のデメリット |
|---|---|---|
| 技術・製品 | 電動化領域や特装のノウハウを短期間で獲得できる | 内燃機関品目の負担も同時に引き受ける |
| 人材 | 整備士や熟練工をまとめて確保できる | 平均年齢が高く、数年で採用課題が再燃する |
| 拠点・設備 | 認証工場や生産拠点をすぐに稼働させられる | 設備が老朽化していれば追加投資が発生する |
| 取引先 | 完成車メーカーやTier1の商流に入り込める | サプライヤー登録の承認や品質監査に時間がかかる |
| 収益構造 | 車検や部品交換のストック収益を取り込める | 車両粗利の縮小局面では投資回収が長引く |
| 統合 | 購買と物流の共通化で原価を下げられる | 賃金体系や職人文化の統合に手間がかかる |
個人保証と設備リースの残債をどう外すか
みつきコンサルティングでは、設備資金の借入に付いた個人保証と、工作機械や整備リフトのリース残債を、初期段階で洗い出します。プレス機や塗装ブースは金額が張り、リース契約に譲渡制限が入っていることも珍しくありません。金融機関には、譲受企業の与信と統合後の返済計画を示したうえで保証解除を打診します。順番を誤ると、最終契約の直前で条件が崩れます。会社を売りたいと考え始めた時点で、借入とリースの一覧を作っておくと話が速く進みます。
内燃機関依存度と有資格者数から見る、モビリティ企業の譲渡価格
うちの工場はいくらになるのか。最初の面談で必ず出る問いです。計算式より先に、見られる数値を押さえてください。
年買法で評価の土台をつくる
中小のモビリティ企業で最もよく使われるのが年買法(年倍法)です。時価純資産+のれんという式で目安を出し、のれんには数年分の利益を当てます。純資産が薄くても、電動化領域の量産実績や指定自動車整備事業の指定があれば上乗せが見込めます。逆に、償却の済んだプレス機と旧型の検査ラインしか残っていなければ、時価純資産そのものが伸びません。帳簿価額と実際の稼働状態がずれている工場は多く、そこを直視するところから評価が始まります。
純資産法・DCF法・類似会社比較法の位置づけ
大型案件ではDCF法や類似会社比較法も使われます。将来キャッシュフローを割り引く方法と、上場している同業の指標に当てはめる方法です。ただし中小のモビリティ企業では、事業計画の前提が電動化の見通し次第で大きく振れるため、参考値にとどまりがち。年買法で土台を作り、必要に応じて他の手法で検証する順序が現実的です。
自動車部品メーカーで見られる数値
譲受企業が最初に開くのは、品目別の売上と粗利です続ける継続して自動車部品メーカーの記事を展開した。継続して自動車部品メーカーの記事を展開した。
自動車部品メーカーで見られる数値
譲受企業が最初に開くのは、品目別の売上と粗利です。内燃機関向けの売上比率、主要品目の量産終了までの残り年数、直行率や不良率、設備年齢。加えて、得意先ごとの依存度も見ます。1社で7割を超えていれば、その1社の生産計画が会社の価値をそのまま決めてしまうため、評価は慎重になります。逆に、複数のTier1に食い込み、加工難度の高い品目を握る工場は、規模が小さくても引き合いが強くなります。
輸送機器と整備・鈑金で見られる数値
輸送機器では、受注残、設計者の年齢構成、艤装や架装の内製率が見られます。整備・鈑金なら、指定工場か認証工場か、車検入庫台数、整備要員1人当たりの整備売上高、工賃単価。日本自動車整備振興会連合会の調査では、整備要員1人当たりの年間整備売上高が1,659万5千円ですから、この水準との差が生産性の目安になります。代車の台数やリフト基数といった地味な数字も、譲受企業は必ず数えています。
譲受企業が高く評価する会社の共通点
高く評価される会社には共通点があります。1つは、譲渡オーナーが抜けても現場が回ること。工場長や整備主任が育っていれば、統合の失敗確率が下がります。もう1つは、数字を説明できること。品目別の原価、車種別の入庫実績、設備ごとの稼働率。勘に頼って経営してきた会社ほど、評価は保守的に振れます。表中には、セグメント別の主な数値と譲受企業の見方を並べました。
| 事業セグメント | 譲渡価格に効く主な数値 | 譲受企業の見方 |
|---|---|---|
| 自動車部品 | 内燃機関向け売上比率、量産終了までの残年数、直行率、設備年齢 | 電動化品目があればのれんを厚く見る |
| 輸送機器 | 受注残、設計者の年齢構成、艤装・架装の内製率 | 技能が属人化していれば評価を抑える |
| 整備・鈑金 | 車検入庫台数、整備要員1人当たり整備売上高、工賃単価 | 電子制御装置整備の認証があれば加点する |
| 共通 | 得意先依存度、有資格者数と年齢構成、設備の稼働率 | 1社依存が高いほど価格は保守的になる |
当社では、自動車部品メーカーの株価算定にあたり、内燃機関向け売上の比率と主要品目の量産終了時期を必ず確認します。同じ営業利益でも、エンジン部品が8割の会社と電動化部品を持つ会社では、のれんに乗せる年数が変わるためです。整備会社であれば、電子制御装置整備の認証と整備要員の年齢構成。会社売却の相場を一般論で語るより、この2つを押さえたほうが実像に近づきます。
認証と取引承認が関門になる、モビリティ業界のM&Aの進め方
書類が整っていても、工場が散らかっていれば話は進みません。工程ごとに、見られる場所が変わります。
品目別の売上と粗利、内燃機関向け売上の比率、得意先ごとの取引基本契約の中身を洗い出します。
整備会社であれば、自動車特定整備事業の認証と指定自動車整備事業の指定の範囲、電子制御装置整備を含むかどうかを確かめます。
※当社なら、最短1日の無料株価算定で、譲渡価格の目線を早い段階でお示しします。
相手は同業のTier1やTier2だけではありません。電動化領域に入りたい異業種、整備網を広げたい自動車販売会社、投資ファンドまで候補に入ります。
ノンネームシートでは、品目名や得意先名を伏せつつ、加工難度と保有設備を伝えます。
※当社では、譲渡オーナーの意向を踏まえ、打診先の順番から一緒に組み立てます。
モビリティのM&Aで、工場を見ないまま話が進むことはまずありません。プレス機や検査ラインの稼働状態、整備工場ならリフト基数と電子制御装置点検整備作業場の広さ。譲受企業は現場で判断します。
5S が行き届いた工場は、それだけで評価が上がることも。
※当社は、視察当日に聞かれやすい質問を事前にお伝えし、準備を一緒に進めます。
譲渡価格の考え方、スキーム、譲渡オーナーの引継期間を合意します。
自動車部品メーカーでは、得意先の生産計画に合わせてクロージング時期を調整することも。量産切替や期末のタイミングを外す配慮が要ります。
※当社なら、税理士法人グループの知見を活かし、譲渡益にかかる税負担まで踏まえて条件を設計します。
デューデリジェンスでは、IATF 16949の維持状況、金型の所有権、環境面では土壌汚染と有機溶剤の管理が論点になります。塗装工程を持つ工場は特に。
整備会社なら、電子制御装置整備の認証の範囲と、整備主任者の選任状況を確認します。
※当社では、行政書士や社会保険労務士と連携し、認証の承継可否を事前に押さえます。
株式譲渡契約を結び、クロージングへ。ここで効いてくるのが、取引基本契約のチェンジ・オブ・コントロール条項です。株主が変われば事前承諾が要る契約は、モビリティ業界に多く残っています。
従業員説明は、クロージング後に譲受企業と一緒に行うのが基本。
※当社は、完成車メーカーやTier1への説明の順序まで、譲渡オーナーと一緒に決めます。
電子化と後継者不在に向き合った自動車整備会社の譲渡事例
関東で車検と鈑金塗装を手がける自動車整備会社の事例です。売上は約3億円、譲渡理由は後継者不在でした。

譲渡を考え始めるまでに起きていたこと
オーナーが感じていた変化は3つ。自動車の電子化と自動運転技術の進歩で、従来の整備技術だけでは対応が難しくなったこと。若手の確保が年々厳しくなったこと。車の耐久性が上がり、整備の頻度が減ったこと。息子はすでに別の業界で働き、社内に経営を任せられる人材もいませんでした。
譲受企業を選んだ決め手
最初の交渉先とはコロナ禍の影響で破談。落胆はあったものの、みつきコンサルティングが粘り強く支援を続け、自動車販売を手がけるO社を紹介しました。O社は整備部門を強化したいという譲受目的をはっきり示し、従業員のキャリアパスまで具体的に語りました。価格ではなく、人を大切にする社風が最後の一押しに。
譲渡から先に生まれた協業
熟練整備士の技術をO社の若手へ伝え、O社の新車販売と自社の整備顧客を相互に紹介する。そんな協業が動き出しました。オーナー自身も、しばらくアドバイザーとして統合に関わっています。従業員の将来が明るくなった安堵のほうが大きかった、と振り返りました。
【インタビュー全文】1960年代創業の自動車整備会社が、自動車販売会社への譲渡を選んだ理由を読む
モビリティ業界のM&A仲介でみつきコンサルティングが支持される理由
仲介会社は数多くあります。業界の勘所を押さえているかどうかで、進み方は変わります。
税理士法人グループだから描ける、手取りまでの設計
みつきコンサルティングは、税理士法人グループのM&A仲介会社です。譲渡価格の話で終わらせず、譲渡益にかかる税負担、役員退職金の設計、譲渡後の資産管理まで一体で考えます。工場の土地建物を個人で所有しているオーナーは多く、株式と不動産をどう切り分けるかで手取りが大きく変わります。この論点を初期に詰められるのは、税務を本業に持つグループならでは。
認証と取引承認まで見据えた実務対応
モビリティ業界のM&Aでは、法務や財務の前に、事業を続けられるかどうかが問われます。自動車特定整備事業の認証は譲渡後も維持できるのか。完成車メーカーやTier1のサプライヤー登録は続くのか。当社は必要に応じて行政書士や社会保険労務士と連携し、この確認を初期に済ませます。仲介会社の比較を進める際は、業界固有の手続に対応できるかを見てください。
従業員に、いつ、どう伝えるか
相談の現場で多いのは、従業員への伝え方をめぐる悩みです。整備士や熟練工は、腕さえあれば移る先があります。だからこそ、順番と言葉を誤れば人が抜けます。当社では、クロージング後に譲受企業の経営陣と一緒に説明の場を設け、処遇と勤務地は変えないという方針をその場で示す形を勧めています。技能承継の受け皿ができたと伝わるかどうかが、分かれ目になります。
着手金・中間金・月額報酬無料の完全成功報酬制
完全成功報酬
M&Aが成立した場合のみ、譲渡対価に応じた手数料を頂戴します。
売主様は、ご成約まで費用負担なくスタートできます。
着手金・中間金
0円
月額報酬
0円
成功報酬
成約時のみ
※レーマン方式
モビリティ業界のM&Aを検討する経営者からの主な質問
初期の相談でよく出る質問を挙げます。個別事情で答えは変わるため、目安として読んでください。
法人格が変わらないため、原則としてそのまま残ります。ただし取引基本契約にチェンジ・オブ・コントロール条項が入っていれば、事前承諾が要ります。現場では契約書の条項を先に当たり、承諾の要否と説明の時期を譲受企業と決めてから動きます。品質監査を改めて受ける取り決めになる場合も。
所有権が得意先にある金型は、資産として計上されません。譲渡価格に直接は乗らない一方、その金型で得ている加工売上は、のれんの評価に反映されます。現場ではここを確認します。貸与契約に返還条項や譲渡制限があるかどうか、契約書を1件ずつ当たる作業になります。
見つかる例はあります。認証を持つ譲受企業が、自社の認証工場と連携して入庫を回す形です。ただし評価は保守的になりやすく、作業場の広さやスキャンツールの有無で追加投資額も変わります。みつきコンサルティングでは、自動車整備業の譲渡にあたり、認証取得の見通しを添えて打診しています。
難しくなるというより、確認事項が増えます。タイや中国に加工拠点を持つ自動車部品メーカーは珍しくありません。現地の労務、税務、土地の使用権、合弁契約の内容を見ます。譲受企業が海外運営の経験を持つかどうかで、候補先の顔ぶれが変わってきます。
まとめ|モビリティ業界の譲渡で重視すべき実務論点
モビリティ業界の再編は、EVシフト、特定整備制度への対応、整備要員の高齢化という3つの圧力から動いています。譲渡価格を動かすのは、内燃機関依存度、有資格者の年齢構成、得意先との契約条件。自社の数字を前に、判断を先送りしたくなる気持ちは分かります。ただ、量産終了の時期も整備士の年齢も、待ってはくれません。
みつきコンサルティングは、税理士法人グループのM&A仲介会社として、中小企業M&Aの実績経験が豊富です。相談先選びに迷う段階からでも、譲渡価格の目線合わせをお手伝いします。モビリティ業界のM&Aなら、みつきコンサルティングへ。
完全成功報酬のM&A仲介会社なら、みつきコンサルティングへ >
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著者

- 名古屋法人部長/M&A担当ディレクター
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人材支援会社にて、海外人材の採用・紹介事業のチームを率いて新規開拓・人材開発に従事。みつきコンサルティングでは、強みを生かし人材会社・日本語学校等の案件を中心に工事業・広告・IT業など多種に渡る案件支援を行う。M&Aの成約実績多数、M&A仲介・助言の経験年数は10年以上
監修者 神門 剛 代表取締役 / 公認会計士・税理士
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2026年7月17日清涼飲料水メーカーの売却|受託製造と自販機網で見るM&A評価
2026年7月17日自動車部品業界のM&A|EVシフトが問う譲渡価格と再編・事例
2026年7月17日輸送機器業界のM&A|架装・舶用機器の技能承継と譲渡価格・事例
2026年7月17日モビリティ業界のM&A|EVシフトと整備士不足が動かす譲渡価格と事例











