IT・ソフトウェア業界のM&A動向|買収件数・譲渡価格・成功事例

IT・ソフトウェア業界のM&Aは、優秀な技術者の獲得やDX推進を背景に国内最多の件数を誇ります。エンジニアの採用難や後継者不在に悩む経営者にとって、会社売却は自社の存続と発展に向けた有効な選択肢です。本記事では、IT・ソフトウェア業界のM&Aの最新動向や売却相場、メリットから成功のポイントまでを専門家が徹底解説します。譲渡額の最大化や最適な譲受企業の選定にお役立てください。

目次
  1. IT・ソフトウェア業界のM&Aの現状と動向
    1. M&A件数が高水準を維持する背景
    2. IT・ソフトウェア業界のM&Aの特徴とトレンド
    3. 多重下請け構造からの脱却と経営課題の解決
    4. 異業種によるDX推進を目的としたM&A
  2. 2030年に最大79万人不足するIT人材危機が、中小企業のM&Aを後押しする
  3. IT・ソフトウェア業界でM&Aを選択するメリット・デメリット
    1. 売り手のメリット・デメリット
    2. 買い手のメリット・デメリット
  4. IT・ソフトウェア業界の企業価値の目安
    1. IT・ソフトウェア業界の売却相場と一般的な株価算定
    2. IT・ソフトウェア業界で高く売れるポイント
    3. 当社が見てきた「譲渡価格を大きく左右する」IT企業ならではの要因
  5. IT・ソフトウェア業界でM&Aを成功に導くポイント
    1. 技術的シナジーとカルチャーフィットの精査
    2. キーマンの確実な離職防止と丁寧なPMI
  6. 主なM&A仲介会社と業界の動向
    1. 大手IT企業による積極的なM&A展開
    2. 専門的なM&A仲介会社の役割と最新動向
  7. みつきコンサルティングのM&A支援事例|IT・ソフトウェア業界
    1. DX化の波に立ち向かった観光業界特化型ソフトウェア会社の譲渡事例
    2. 社員持株制度が生んだ株主分散問題を乗り越えた健康診断システム会社の譲渡事例
  8. IT・ソフトウェア業界のM&Aの流れ
  9. みつきコンサルティングがIT・ソフトウェア業界のM&Aで選ばれる理由
    1. 公認会計士・税理士グループが支える圧倒的な財務分析力
    2. IT・ソフトウェア業界特有のビジネスモデルへの深い知見と実績
    3. 譲渡オーナーの負担を極小化する完全成功報酬制の導入
  10. IT・ソフトウェア業界のM&Aに関するFAQ
  11. IT・ソフトウェア業界に精通したM&A仲介会社|みつきコンサルティング
    1. IT・ソフトウェア業界のM&A関連コラム

「うちの会社でも売却できるだろうか…」、「何から始めればいいんだろう…」。そのようなオーナー経営者の不安に、中小企業向けM&A仲介会社みつきコンサルティングは、20年間・500件以上の支援実績に基づき、お応えします。本格検討前の情報収集として、まずはお話をお聞かせください。

IT・ソフトウェア業界のM&Aの現状と動向

現場で経営者とお話ししていると、「システム開発の引き合いは多いのに、エンジニアが足りなくて案件を断らざるを得ない」という切実な声をよく耳にします。IT・ソフトウェア業界は慢性的な人材不足に直面しており、技術者を確保するための手段としてM&Aが極めて活発です。

M&A件数が高水準を維持する背景

IT・ソフトウェア業界におけるM&Aの件数は、国内の全業界の中で最も多い状況が長く続いています。2025年のデータを見ると、譲渡企業がソフトウェア・情報業であるM&Aは1,342件に達し、全体(5,115件)の約26%を占めました。この数字からも、業界全体で企業再編が急速に進んでいることが理解できます。

IT・ソフトウェア・情報サービス業界のM&A件数の推移
MARR Proより当社集計|対象会社業種:ソフト・情報

主な目的は、優秀な技術者の獲得、新規事業への参入、そして顧客基盤の拡大です。現代のシステム開発は高度化と複雑化が進んでおり、ゼロから有能な人材を採用して育成するには膨大な時間とコストがかかるものです。そのため、すでに完成された開発チームやノウハウを持った企業を丸ごと譲受するほうが合理的だと判断する企業が増加しています。

IT・ソフトウェア業界のM&Aの特徴とトレンド

最近のトレンドとして顕著なのは、人材獲得を主目的としたアクハイア(Acqui-hire)というM&Aの急増です。プロジェクトマネージャーや特定のプログラミング言語に精通したエンジニアチームを迎え入れることで、自社の開発力を一気に引き上げる狙いがあります。 また、中小零細企業の経営者が高齢化し、後継者不在を理由に大手企業へ事業を売却する事業承継型のM&Aも増えています。技術の陳腐化が早い業界だからこそ、早期に大手の資本力を頼る判断を下す経営者が目立ちます。

多重下請け構造からの脱却と経営課題の解決

IT業界には古くから、元請けである大手システムインテグレーターから二次請け、三次請けへと開発工程が連なるピラミッド型の多重下請け構造が根強く存在しています。下位の階層になるほど利益率は低下し、単調なプログラミング作業が中心となるため、エンジニアの労働環境も厳しくなりがちです。 この過酷な構造から抜け出し、自社の技術者に適正な評価と報酬を与えるために、大手企業のグループに直接入ることを選ぶ経営者が後を絶ちません。単価の高い上流工程の設計や要件定義からプロジェクトに参画できるようになることは、現場のモチベーション向上とキャリアパスの拡充に直結します。

異業種によるDX推進を目的としたM&A

近年、物流、製造、建設、不動産といった従来型の産業において、デジタル技術の導入による業務効率化が急務となっています。しかし、社内にITに精通した人材がいないため、外部のシステム開発会社やWeb制作会社を直接譲受して内製化を図る動きが加速しています。 IT企業側から見ても、異業種の巨大な顧客基盤や資本力を背景に、下請け業務から脱却して安定した自社プロダクトの開発に専念できるという大きな利点があります。互いの弱点を補完し合うこの形のM&Aは、単なる同業同士の統合を超えて、今後も市場を強く牽引していくと考えられます。

2030年に最大79万人不足するIT人材危機が、中小企業のM&Aを後押しする

経済産業省の調査では、国内のIT人材は2030年に最大約79万人が不足すると試算されています(出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」)。2024年の「情報処理・通信技術者」の有効求人倍率は1.6を超えて高止まりしており、採用市場での競争は一段と激しくなっています。こうした構造的な人材不足を自力で解消する手段がなくなったとき、エンジニアチームごと会社を譲受するM&Aが現実的な経営判断として浮上するのは自然な流れです。

また、2025年4月施行の改正不正競争防止法によるデータ管理の厳格化や、クラウドサービスに関する安全管理措置の強化など、中小規模のIT企業にとってはコンプライアンス対応コストが増大しています。大手グループの傘下に入ることで、こうした規制対応のリソースをまとめて得られるという観点からも、M&Aへの関心が高まっています。

IT・ソフトウェア業界でM&Aを選択するメリット・デメリット

支援現場でお会いする譲渡オーナーの中には、手塩にかけて育てた自社を他社に譲ることに、漠然とした抵抗感や不安を抱く方が少なくありません。しかし、目的を明確にして最適なパートナーを見つけることができれば、会社売却は単独では乗り越えられない壁を突破するための強力な経営戦略となります。以下の表に双方のメリットとデメリットを整理しました。

売り手のメリット・デメリット

中小規模のIT・ソフトウェア企業が大手グループの傘下に入ることで、資金繰りや営業リソース不足といった課題が劇的に改善するケースが多く見られます。下表に譲渡オーナーのメリットとデメリットをまとめました。

譲渡オーナーのメリット譲渡オーナーのデメリット
信用力と営業力の飛躍的な向上
大手グループの看板と資本力を得ることで、単独では参加できなかった大規模案件や直取引を受注しやすくなります。

利益と仕事量の長期的な安定
グループ内のシステム開発や保守・運用案件を優先的に受注できるようになり、下請け特有の業績変動リスクから解放されます。

後継者問題の根本的な解決
親族や社内に適任の後継者が不在であっても、会社と従業員の雇用を守りながら、創業者が安心して事業を存続させられます。
経営の自由度の低下
親会社の経営方針やガバナンス基準に従う必要が生じ、これまでの独自の社風や意思決定のスピード感が失われる懸念があります。

従業員のモチベーション低下
労働環境や評価制度の変化に不安を抱き、環境の変化を嫌う優秀なエンジニアが離職してしまうリスクが潜んでいます。

取引先との関係性の変化
譲受企業と競合関係にある既存顧客の場合、情報漏洩を懸念して発注が途絶えるなど、売上構成に影響が出る可能性があります。

買い手のメリット・デメリット

譲受企業にとってのM&Aは、変化の激しい市場環境において貴重な時間を買うという意味合いが強くなります。下表に譲受企業のメリットとデメリットをまとめました。

譲受企業のメリット譲受企業のデメリット
専門人材の即戦力化
採用市場で枯渇している優秀なシステムエンジニアやプロジェクトマネージャーを、教育コストをかけずに一度に確保できます。

新規事業参入のスピードアップ
自社にないAIやクラウド等の最先端技術を時間をかけずに獲得し、激しい市場競争の中で素早くサービスを展開できます。

開発部門の強化と内製化
対象会社の高度なノウハウや開発プロセスを取り入れることで、既存プロダクトの品質向上や外注費の削減につながります。
簿外債務や法的リスクの引き継ぎ
未払い残業代や、オープンソース利用に伴うライセンス違反、著作権侵害などの潜在的なリスクを抱え込む恐れがあります。

技術的・文化的なミスマッチ
使用するプログラミング言語や開発フレームワークなどの手法の違いにより、システム統合が難航することがあります。

キーマンの離職による価値毀損
対象会社の中心的な技術者や営業責任者が退職してしまうと、M&Aで期待した本来の技術力やノウハウが失われてしまいます。

IT・ソフトウェア業界の企業価値の目安

自社がいくらで売れるのかは、譲渡オーナーにとって最も気になるポイントです。IT業界は成長性が高いため、他業種に比べて強気の評価がつく傾向にあります。

IT・ソフトウェア業界の売却相場と一般的な株価算定

M&Aにおける一般的な株価算定は、時価純資産に「のれん」を加算して計算する方式が広く用いられます。 IT・ソフトウェア業界の場合、工場や大型機械のような有形固定資産を持たないことが多く、貸借対照表上の純資産そのものは小さくなりがちです。しかし、目に見えない無形資産である人材の質や技術力、顧客データなどが極めて高く評価されます。そのため、のれんの算出においてEBITDA倍率が他業種より非常に高くなるのが特徴です。EBITDAとは、税引前利益に支払利息と減価償却費を加えた利益指標のことです。一般的な業種ではEBITDAの3〜5倍程度が目安とされますが、成長性の高いIT企業であれば、数倍から10倍程度、あるいはそれ以上の高い倍率で算定される傾向にあります。

IT・ソフトウェア業界で高く売れるポイント

買い手が何を見て買収を決めるか、具体的な指標を解説します。支援現場で見えてきた、売却額を最大化するための重要な要素です。

優秀な技術者・エンジニアの定着率

ソフトウェア開発の現場において、最大の経営資源は間違いなく現場で手を動かす技術者たちです。特定の言語に深い知見を持つエンジニアが多数在籍している会社は、それだけで高い価値を持ちます。同時に、過去の離職率が低く、社内の教育体制や働きやすい環境が整備されていることも極めて重要です。どれだけ優秀な人材がいても、定着しない組織であれば譲受企業は買収を躊躇します。

特定の顧客基盤と月額契約の割合

収益の安定性は、企業評価を大きく左右する重要な要素です。単発の受託開発だけでなく、月額課金型のクラウドサービスや、長期的なシステムの保守契約など、毎月継続的に利益を生み出すストック収益の割合が高い企業は、高く評価されます。大手企業との長年の取引実績があり、プライム案件を多数抱えていることも、強いアピール材料となります。

自社開発の独自技術と特化型ノウハウ

他社が容易に真似できない強みを持っているかどうかも、高く売れるポイントの一つです。例えば、特定のニッチな業務に特化した自社開発のパッケージソフトを持っている場合や、近年需要が急増しているAIを組み合わせた開発などに長けている場合は、企業価値が大きく跳ね上がります。譲受企業は、その独自技術を自社の巨大な販売網に乗せることで、買収にかかった投資額を短期間で回収できると考えるからです。

当社が見てきた「譲渡価格を大きく左右する」IT企業ならではの要因

当社の支援実績では、エンジニアの平均在籍年数が5年を超える会社は、同規模・同収益の会社と比べて譲渡価格が明確に高くなる傾向があります。技術者の定着率は財務諸表には表れませんが、譲受企業が最も注目する「見えない資産」です。また、特定顧客への売上集中度が60%を超えるケースでは、交渉の初期段階で価格が抑えられるリスクがあるため、事前に売上構成の分散を図っておくことを当社ではお勧めしています。

IT・ソフトウェア業界でM&Aを成功に導くポイント

M&Aは最終契約書に判を押して完了するわけではありません。統合後に両社の社員が協力し合い、期待していた相乗効果をしっかりと生み出せるかどうかが、真の成功を左右します。

技術的シナジーとカルチャーフィットの精査

両社の技術や風土が本当に噛み合うのか、事前の入念な確認が不可欠です。同じシステム開発会社であっても、使用しているサーバー環境やフレームワーク、さらには開発手法の違いが大きな壁となることがあります。また、スピードを重視するベンチャー気質の企業と、品質管理を徹底する堅実な大手企業とでは、開発現場のルールが全く異なります。デューデリジェンスの段階で技術責任者同士が対話し、統合後のロードマップを現実的に描けるかをすり合わせておく必要があります。

キーマンの確実な離職防止と丁寧なPMI

M&A成立直後に、現場の核となる優秀なエンジニアが会社を去ってしまうのは、買い手にとって最悪のシナリオです。労働環境の悪化や評価制度の変更に対する不安が、離職の主な原因となります。現場では、譲渡契約を結ぶ前に社長からキーマンへ慎重に説明の場を設け、納得を得るプロセスを踏むのが定石です。統合後も当面は既存の就業規則や待遇を維持し、時間をかけて徐々にすり合わせていく丁寧なPMIが、人材の定着には不可欠です。

主なM&A仲介会社と業界の動向

IT業界のM&Aは、さまざまなプレイヤーが入り乱れる活発な市場です。業界の最前線では、どのような動きが起きているのでしょうか。

大手IT企業による積極的なM&A展開

NTTデータ、大塚商会、野村総合研究所といった業界のトッププレイヤーたちは、自社の成長戦略の中心にM&Aを据えています。対象となるのは、特定の業界に特化した業務システムを持つ企業や、クラウド構築、情報セキュリティの高度なノウハウを持つ企業です。既存のシステム開発だけでは単価競争に陥りやすいため、付加価値の高いサービスを取り込むことで競争優位性を保つ狙いがあります。また、現地のIT企業を譲受するクロスボーダーM&Aも活発化しています。

専門的なM&A仲介会社の役割と最新動向

IT業界のM&Aは、他の業種とは異なる専門的な視点が求められます。そのため、日本M&Aセンター、ストライク、M&Aキャピタルパートナーズといった上場の大手仲介会社が専門チームを立ち上げています。 また、みつきコンサルティングなど、中堅・中小企業に寄り添う専門業者の存在感も増しており、経営者は自社の規模や課題に合ったパートナーを慎重に選ぶ必要があります。

みつきコンサルティングのM&A支援事例|IT・ソフトウェア業界

みつきコンサルティングが支援した成約事例のなかから、ITソフトウェア開発会社の売却事例を2件ほど紹介します。

DX化の波に立ち向かった観光業界特化型ソフトウェア会社の譲渡事例

最初は、ホテル・旅館向け管理システムの開発会社のM&A事例です。

譲渡を決意したきっかけ

夫婦で創業して約30年、観光業界向けの管理システム開発に特化し、安定した顧客基盤を築いてきたD社のオーナー。しかし70歳を迎えるにあたり後継者が見つからず、事業承継が大きな課題となっていました。加えて、AIやクラウドへの技術刷新が急速に進む中、中小企業単独での最新技術への追随と人材確保の両立に限界を感じ、会社の未来を託せるパートナーを求めてM&Aの検討を始めました。

譲受企業を選んだ理由

最大の懸念は、長年培ってきた企業文化と従業員の雇用が守られるかどうかでした。みつきコンサルティングは財務面だけでなく企業文化や将来ビジョンの親和性まで考慮した候補先を複数提示。その中で、自社の技術力と顧客基盤を高く評価し、「ともに新たな市場に挑戦したい」という具体的な成長戦略を示してくれた大手情報通信企業Y社への譲渡を決断しました。

譲渡後に広がった可能性

Y社グループの営業網を活用することで全国規模の大手企業との取引が増え、単独では手が届かなかった大型案件への参画も実現しました。AIやブロックチェーンを活用した新サービスの開発や、アジア市場向けの海外展開プロジェクトも進行中です。従業員からも新たなキャリアパスへの期待が高まっており、オーナーは事業部門の責任者として自身の専門性を活かしながら会社の成長を見守っています。

社員持株制度が生んだ株主分散問題を乗り越えた健康診断システム会社の譲渡事例

次に、医療・ヘルスケア特化型パッケージソフトウェア会社の売却事例を紹介します。

譲渡に踏み切った理由

1995年に大手システム開発会社の医療システム部門から独立し、健康診断システムの開発・提供で30年の実績を積んだS社のオーナー。65歳の定年を2年後に控え後継者が見つからないことに加え、大手病院への販路拡大には中小企業単独では限界があると痛感したことが、M&Aを真剣に検討するきっかけとなりました。

全株主の同意を得るまでの道のり

事業承継策として社員に自社株を保有させてきたS社は、M&Aの検討に際して複数の従業員株主を含む全株主の同意を得なければなりませんでした。M社から意向表明書を受け取り迅速な回答が求められる中、条件に納得しないメンバーも現れ、何度も話し合いを重ねました。みつきコンサルティングのサポートを受けながら粘り強く議論を続けた結果、最終的に全株主の同意を取り付けることができました。

グループ入り後に広がった可能性

大手病院を顧客基盤に持つM社のネットワークを活用した営業活動が始まり、成約後すぐに複数の商談が進展しました。M社のデータ分析技術と自社の健診データを組み合わせた新サービスの開発も動き出し、全国展開への足がかりが整いつつあります。オーナーは1年間の顧問期間を経て引退し、趣味の農業と息子の事業支援に充実した時間を過ごしています。

IT・ソフトウェア業界のM&Aの流れ

ここからは、実際にM&Aを進める際の手順を解説します。IT業界ならではの確認事項に注意しながら、慎重に進めることが大切です。

STEP
事前準備とM&A仲介会社への相談

会社売却に向けた最初のステップは、自社の強みと課題を整理し、M&Aの目的を明確にすることです。IT業界に精通した専門のアドバイザーに相談し、秘密保持契約を結んだ上で財務資料や技術資料を開示します。ここで企業の価値評価が行われ、売却の方向性が定まります。

※当社では、最短1日で簡易的な株価算定を無料で実施しています。

STEP
ノンネームシートの作成と譲受候補への打診

対象会社が特定されないように配慮した匿名のティーザーを作成し、買い手候補にアプローチします。関心を示した企業と秘密保持契約を締結した後、具体的な社名や詳細情報が記載されたインフォメーションメモランダムを開示します。

※当社は独自のネットワークを活用し、技術的シナジーが見込める最適な相手をピックアップします。

STEP
トップ面談と基本合意書の締結

お互いの経営者が直接顔を合わせ、企業理念や今後のビジョン、開発現場のカルチャーなどをすり合わせます。この面談で意気投合し、譲渡価格やスキームなどの大枠の条件で合意できれば、基本合意書を締結して独占交渉権を付与します。

※トップ面談の事前準備から当日の進行まで、円滑なコミュニケーションを当社がサポートします。

STEP
デューデリジェンスの実施

買い手企業が専門家を派遣し、対象会社の財務や法務などの実態を詳細に調査します。IT業界特有のポイントとして、自社システムのソースコード診断や、オープンソースソフトウェアのライセンス違反の有無、セキュリティ体制などが厳しくチェックされます。

※膨大な資料準備やDD対応の負担を軽減するため、当社の専門チームが現場に寄り添い伴走します。

STEP
最終条件の交渉と株式譲渡契約の締結

デューデリジェンスで判明したリスクや課題を踏まえ、最終的な譲渡価格や契約条項の調整を行います。経営者の個人保証の解除や、退職金の取り決め、表明保証条項などを細かく決定し、双方が納得した上で株式譲渡契約書に調印します。

※譲渡オーナーの利益を守り、不利な条件を排除するために、当社が矢面に立って粘り強く交渉します。

STEP
クロージングとPMI(統合作業)

株式の引き渡しと譲渡代金の決済を行い、法的な手続を完了させます。その後は、両社のシステム環境や人事評価制度、企業文化を融合させていくPMIへと移行します。ここでの対応がM&Aの成否を大きく分けます。

※キーマンの離職を防ぐための従業員説明会の進め方など、当社は統合後を見据えた助言も行います。

みつきコンサルティングがIT・ソフトウェア業界のM&Aで選ばれる理由

数ある仲介会社の中で、なぜ当社が多くの譲渡オーナーから選ばれるのか、その理由をご紹介します。

公認会計士・税理士グループが支える圧倒的な財務分析力

IT業界の企業評価では、将来の収益性をどう正確に見積もるかが鍵となります。当社は公認会計士や税理士などの専門家集団を母体としており、複雑な財務データから潜在的な価値を正確に算出します。オーナーの手元に少しでも多くの資金が残るよう、税務面でも無駄のない最適なスキームを構築します。

IT・ソフトウェア業界特有のビジネスモデルへの深い知見と実績

SaaSビジネスにおける継続課金の仕組みや、受託開発におけるプロジェクトごとの採算管理など、IT業界特有のビジネスモデルを熟知しています。現場のエンジニアが持つ暗黙知や、ソースコードの価値を適切に言語化し、買い手企業に対して最大の魅力としてアピールする交渉力を持っています。

譲渡オーナーの負担を極小化する完全成功報酬制の導入

一部の仲介会社では着手金や中間金が発生しますが、当社は譲渡オーナーに対して完全成功報酬制を採用しています。途中費用が一切かからないため、まずは自社の価値を知りたいという段階でも安心してご相談いただけます。最後まで寄り添い、納得のいく契約が結べた時にのみ報酬をいただく誠実な仕組みです。

M&Aが成立した場合のみ、譲渡対価に応じた手数料を頂戴します。
売主様は、ご成約まで費用負担なくスタートできます。



IT・ソフトウェア業界のM&Aに関するFAQ

面談の場で経営者からよく寄せられる疑問にお答えします。

Q:システム開発の多重下請け構造の中で、三次請け以下のポジションですが売却できますか?

契約条項と譲受企業の条件次第です。現場では、優秀なプログラマーやエンジニアがチームとして稼働している実績が評価され、大手SIerや中堅企業に直接買い取られるケースも多く見られます。元請けからの安定した受注履歴は、確かな技術力の証明としてプラスに働きます。

Q:自社開発のパッケージソフトがありますが、赤字決算です。買い手はつきますか?

プロダクトの完成度と顧客の解約率次第です。開発先行で一時的に赤字であっても、ソースコードの質が高く特定のニッチ市場でシェアを持っていれば、買い手は自社の販売網に乗せることで容易に黒字化できると考えます。赤字だからといって諦める必要はありません。

Q:M&Aの準備から成約まで、どのくらいの期間がかかりますか?

スムーズに進行した場合で、おおむね半年から一年程度が目安となります。IT業界は変化のスピードが速いため、買い手側も迅速な意思決定を好む傾向にあります。事前の資料準備や社内情報の整理を正確に行っておくことで、デューデリジェンスの期間を短縮でき、よりスピーディーな成約に結びつけることが可能です。

Q:従業員にはM&Aのことをいつ伝えればよいでしょうか?

現場では、最終的な株式譲渡契約が締結された後のクロージング直前、もしくは直後に発表するのが通例となっています。途中で噂が広まると、エンジニアの動揺や競合他社への流出を招く恐れがあるため、情報の取り扱いには細心の注意が必要です。

IT・ソフトウェア業界に精通したM&A仲介会社|みつきコンサルティング

IT・ソフトウェア業界のM&Aは、優秀な技術者の獲得やDX推進を背景に、国内で最も活発に行われています。独自の技術力や安定した顧客基盤は企業価値を大きく高めます。手塩にかけて育てた大切な会社と従業員の未来をどう守るべきか、迷いや不安を抱える経営者の方は決して一人で悩む必要はありません。

税理士法人グループのM&A仲介会社である当社は、専門的な財務分析力でオーナーの利益を最大化します。IT・ソフトウェア業界のM&Aの実績経験が豊富であり、業界に特化した深い知見と専門ノウハウで最適なマッチングを実現します。IT・ソフトウェア業界のM&A・会社売却なら、みつきコンサルティングへお任せください。

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IT・ソフトウェア業界のM&A関連コラム

著者

伊丹 宏久
伊丹 宏久事業法人第二部長/M&A担当ディレクター
ヘルスケア分野に関わる経営支援会社を経て、みつきコンサルティングでは事業計画の策定、モニタリング支援事業に従事。運営するファンドでは、投資先の経営戦略の策定、組織改革等をハンズオンにて担当。東南アジアなど海外での業務経験から、クロスボーダー案件に関しても知見を有する。M&Aの成約実績多数、M&A仲介・助言の経験年数は10年以上
監修:みつき税理士法人

みつきコンサルティングは、中小企業の会社売却・事業承継に特化した譲渡企業様に完全成功報酬制のM&A仲介会社です。売り手と買い手企業の最適なマッチングを、経験豊富なM&Aコンサルタントが初期相談から成約まで一貫してフルサポートします。

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