結婚式場の売却では、施行組数や組単価だけでなく、受注残と前受金の扱い、平日の稼働実績までが譲渡価格に響きます。改装の決断や人材の確保に迷うオーナー経営者へ、廃業との違い、譲受企業の顔ぶれと公開事例、株式譲渡と事業譲渡の選び方、譲受前の調査で問われる点をまとめました。

半年先まで婚礼の予約は埋まっているのに、次のバンケット改装に億単位を投じる決心はつかないまま。結婚式場のオーナーから届く相談は、こうした迷いから始まるケースが少なくありません。ここでは、ハウスウェディングや専門式場を営むブライダル企業のオーナーで、会社売却を視野に入れ始めた方に向けて、予約済みの婚礼と前受金の引継ぎ、建て貸し契約、プランナーや料理長の処遇を具体的に取り上げます。
少人数婚の定着と大手の再編で変わる結婚式場の経営環境
大手によるM&Aが相次ぐ結婚式場業界。婚姻件数は持ち直したのに、なぜ式場の退出は止まらないのでしょうか。
婚姻件数は2年連続の微増、それでも減収企業が増えた2025年
厚生労働省の人口動態統計によると、2025年の婚姻件数は48万9,119組(概数)で、2年続けて前年を上回りました。ところが東京商工リサーチが2026年6月に公表した調査では、主要な結婚式場48社のうち2025年に減収となったのは21社で、前年の1.7倍に増えています。赤字の会社も14社。倒産と休廃業・解散を合わせた退出は18件で、2019年から7年続けて新設法人の数を超えています。
少人数婚と土日偏重が組単価と稼働を揺らす
親族中心の少人数婚が広がり、1組あたりの招待客は減りました。料理や引出物の売上は人数に比例するため、ゲスト1人あたりの単価を上げても、組単価の伸びには限りがあります。挙式は土日祝と大安に集中し、平日のバンケットは空きがち。結婚式にはリピート客がいないので、毎年新しいカップルを広告で集め続けなければなりません。家賃や減価償却費、サービス人員の人件費は曜日を問わずかかるため、施行組数が少し減るだけで利益が目減りする構造です。
結婚式場のオーナーが売却を考え始めるきっかけ
相談の入り口は、後継者がいないことだけとは限りません。設備・人材・不動産のどこかで行き詰まったとき、事業承継の手段として売却が現実味を帯びてきます。
開業から年数を重ねた会場に重なる改装投資
開業から年数がたつと、チャペルやバンケットの内装、音響・照明、厨房設備の更新が一度に重なります。新しい会場と見比べられるブライダルフェアでは、古さが成約率にそのまま表れるもの。改装に数億円を投じても回収に何年かかるか読みにくく、判断を先送りするうちに売却へ目が向くオーナーは珍しくありません。
プランナーと調理人の採用難
土日祝が勤務の中心となる婚礼の現場では、ウェディングプランナーも調理人も採用が難しくなっています。来館後の成約率は担当プランナーの力量で変わりやすく、1人の退職で成約数が目に見えて落ちることも。料理の評判で選ばれてきた会場ほど、料理長の交代は痛手です。人の手当てに経営者自身が奔走する日々が続くと、先行きを考え直すきっかけになります。
建て貸し契約の満了とコロナ禍の借入返済
地主が建てた建物を長期で借りる建て貸し方式の会場では、15年や20年といった期間の満了が近づくと、賃料の改定や原状回復をめぐる再交渉が待っています。コロナ禍に借り入れた運転資金の返済も続くなか、満了後も同じ条件で営業を続けられるかは不透明です。賃貸借の節目と売却を考える時期が重なりやすいのも、結婚式場の特徴です。
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廃業と比べてわかる結婚式場売却のメリット・デメリット
廃業なら身軽に終えられる、と考えるオーナーもいます。ただ結婚式場には、半年から1年先の婚礼まで予約が入り続けています。
廃業を選ぶと残る返金と解体の負担
会社を売りたいと考えたとき、比べる相手になるのが廃業です。廃業すれば、予約済みのカップルに申込金や内金を返したうえで、他会場の紹介など相応の対応が求められます。賃借の会場なら原状回復、自社保有なら解体や用途転換の費用も重くのしかかるもの。金融機関への返済を前倒しで求められれば、手元に残る資金はさらに目減りします。会社売却なら、挙式予定の婚礼も従業員の雇用も会場とともに引き継がれるため、こうした負担を避けやすくなります。
結婚式場の譲渡オーナーが得るものと手放すもの
下表は、結婚式場を運営する会社を売却した場合に、譲渡オーナーが得やすいメリットと、引き受けることになりやすいデメリットを並べたものです。
| 譲渡オーナーのメリット | 譲渡オーナーのデメリット |
|---|---|
| 改装投資の判断から離れられる チャペルやバンケット、厨房設備の更新費用を、資金力のある譲受企業が担う | 会場名や演出の方針が変わることがある 新しい親会社のブランドに統一され、長年親しまれた会場名が改められる場合も |
| 挙式予定のカップルに迷惑をかけずに済む 予約済みの婚礼を、日程も内容も約束どおりに施行できる | 提携業者との取引が見直される 衣装・装花・写真などが、引受先の内製部門や指定業者に切り替わることがある |
| 集客の仕組みが厚くなる 大手の広告運用やブライダルフェアのノウハウで、新規来館数を底上げしやすい | 家主・地主の承諾が条件になる 建て貸しや定期借家の取り決めに、経営者交代時の承諾条項が入っていることが多い |
| 内製化で組単価を上げる余地が生まれる 譲受企業のドレスショップや装花部門を使い、利益率を高めやすい | 表明保証の責任を負う 前受金の残高やキャンセル規定、未払い残業代の有無などを契約で保証する |
| 個人保証や担保を外せる 会場の建設や改装の借入で負った連帯保証の解除を、譲受企業と交渉できる | 看板プランナーや料理長が辞める恐れ 評価制度や勤務シフトが変わり、会場の顔だった人材が退職を考えることも |
| スタッフの活躍の場が広がる 複数会場を持つ企業に移ることで、昇進や異動の選択肢が増える | 同じ商圏での再出店が制限される 競業避止義務により、一定期間は近隣で式場や宴会場を営めなくなる |
デメリットは基本合意までの条件交渉で和らげる
デメリットの多くは、交渉の早い段階で条件にしておけば和らげられます。会場名を残したいなら、存続させる期間とブランド変更の扱いを基本合意書に書き込んでおくのが一案。長年の提携業者がいる場合は、取引を一定期間続けてもらう約束を取り付ける方法もあります。こうした希望は、中小企業のM&Aでは珍しくない交渉材料です。家主への説明は、相手先が固まった段階で順番と担当者を決めておくと、終盤で慌てずに済みます。
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同業大手から貸会議室系まで広がる結婚式場の買い手
結婚式場を欲しがる理由は、譲受企業ごとに違います。週末の婚礼が目当ての会社もあれば、平日の宴会場が欲しい会社もあります。
買い手の類型と結婚式場に求めるもの
結婚式場の譲受企業になりやすい主な類型を、下表にまとめました。それぞれが譲受で狙うものと、関心を持ちやすい会場の特徴も添えています。
| 譲受企業の類型 | 譲受の主な狙い | 関心を持たれやすい結婚式場 |
|---|---|---|
| 同業のブライダル企業 | 出店エリアの拡大と、衣装・装花など内製商材の上乗せ | 駅から近く、施行組数が安定している会場 |
| 貸会議室・宴会場の運営会社 | 平日の法人需要と週末の婚礼を組み合わせた稼働の向上 | 都市部にあり、会議や懇親会にも使えるバンケットを持つ会場 |
| ホテル・飲食グループ | 宴会部門の拡充と、調理人やサービス人員の確保 | 料理の評判が高く、厨房設備が整った会場 |
| 冠婚葬祭互助会 | 会員向けサービスの拡充と施設の相互活用 | 営業エリアが重なり、親族中心の少人数婚に強い会場 |
| 投資ファンド | 複数会場をまとめた規模の拡大と管理部門の効率化 | 複数の会場を持ち、会場別の損益を把握できている会社 |
同業のブライダル企業は、商圏が重なるほど広告費や人員配置の効率が上がるため、価格に上乗せしやすい立場にあります。
テイクアンドギヴ・ニーズが名古屋の2会場を譲り受けた事例
2025年10月31日、ハウスウェディング大手のテイクアンドギヴ・ニーズは、岐阜市のエルフラットが運営する名古屋市内の結婚式場「インフィニート名古屋」と「トリフォーリアNAGOYA」について、事業譲受の契約を結んだと発表しました。譲受日は同年11月30日の予定で、目的は主力のウェディング事業でのシェア拡大です。同社は名古屋市内にも直営会場を持ち、既存会場とのシナジーや、地域の情報と自社のノウハウを組み合わせる効果を見込んでいます。会社ごとではなく会場単位で手放す形の参考になる事例です。
平日の法人需要を持ち込む譲受企業の存在感
貸会議室大手のティーケーピーが筆頭株主となっていたノバレーゼとエスクリは、2025年11月14日に経営統合を発表し、2026年4月1日に株式会社オンザページとして統合しました。発表資料では、ティーケーピーが抱える約3万社の法人顧客を生かし、平日は法人の利用、週末は婚礼に充てる運用を進める方針が示されています。土日に需要が偏る結婚式場にとって、平日の稼働を引き上げられる企業は有力な譲受候補です。
情報を漏らさない打診の順番と相談先の選び方
業種は異なりますが、当社が支援した札幌の葬儀会館3拠点の譲渡では、地域への進出を狙う上場葬儀社が候補を自ら絞り込み、当社を通じて打診する指名型で話が始まりました。結婚式場でも、商圏を広げたい同業大手が同じ動き方をします。一方で、売却の話が外に漏れると、来館予定のカップルや提携業者、スタッフに動揺が広がり、成約率が落ちかねません。匿名で案件を広く公開する掲載型のサイトより、秘密保持契約を結んだ相手に1社ずつ当たるM&A仲介のほうが、婚礼の現場を守りやすくなります。
組単価と施行組数から読み解く結婚式場の譲渡価格
同じ年商でも、受注残の厚い会場と薄い会場では、譲受企業が描く翌年の姿がまるで違います。売却相場を形づくる土台と、上乗せを生む数字を順に見ていきます。
時価純資産とのれんで組み立てる価格の土台
企業価値評価の手法はいくつかありますが、中小の結婚式場で土台になるのは年買法(年倍法)です。資産と負債を時価で見直した時価純資産に、営業利益の数年分をのれんとして加える「時価純資産+のれん」の算式で、DCF法や類似会社比較法は規模の大きい会社で補助的に使われる程度。結婚式場では、土地・建物を自社で持つか、建て貸しで借りているかによって、この算式の重心が動きます。
自社保有の会場は建物の見積もりに差が出る
土地と建物を持つ会場では、不動産鑑定などで時価を出し直すのが通例です。立地のよい土地は純資産を厚くする一方、チャペルや大型バンケットを備えた建物は転用が難しく、帳簿の金額より低く見積もられる場合があります。修繕や改装の履歴をそろえておけば、建物の減額幅を抑えやすくなります。
建て貸しの会場は賃借の残り年数がのれんの上限に
建物を借りている会場は、内装や設備のほかに資産が少なく、価格の多くをのれんが占めます。とはいえ、賃貸借契約の満了が3年後なら、それを超える年数分の利益を見込むのは難しいもの。更新の見通しや地主との関係を説明できるかどうかで、のれんを何年分とみるかが変わります。
来館数から受注残まで、買い手が追う婚礼の数字
決算書とあわせて確かめられる結婚式場の主な指標を、算出のしかたと好まれる状態とともに下表に示します。
| 結婚式場の指標 | 算出のしかた | 譲受企業に好まれる状態 |
|---|---|---|
| 新規来館数 | ブライダルフェアなどに来館した月ごとの組数 | 媒体頼みに偏らず、自社サイトや紹介経由の来館が一定数ある |
| 来館成約率 | 成約組数÷新規来館組数 | プランナーが替わっても大きく崩れない |
| 施行組数と組単価 | 年間の施行組数と、1組あたりの売上 | 少人数婚の比率が上がっても組単価を保てている |
| 受注残 | 成約済みで未施行の組数と金額 | 翌期の施行予定が前年同時期と比べて見劣りしない |
| 1組あたり獲得費用 | 広告宣伝費÷成約組数 | 情報誌やポータルサイトへの出稿費が年々膨らんでいない |
| 曜日別の稼働 | 土日祝の稼働率と平日の宴会売上 | 平日にも法人宴会や記念日利用の実績がある |
| 内製化の比率 | 衣装・装花・写真などで自社が手がける割合 | 提携業者からの手数料に頼り過ぎていない |
受注残は、月末ごとに組数と金額を記録しておくと、季節の波まで含めて示せます。来館数や成約率も、媒体別・プランナー別に出せれば説得力が増すはずです。
前受金で厚く見える現預金をどう読むか
みつきコンサルティングでは、結婚式場の価格を試算する際、現預金のうち前受金に見合う部分を切り分けて考えます。申込金や挙式前の入金で口座残高は厚く見えても、その裏には婚礼を施行する義務が残っているからです。そのうえで、会場ごとに本部経費を割り振った損益と、役員報酬やオーナー一族に払う地代の水準をならした実質の利益を示し、企業価値の根拠を固めます。税理士法人グループのM&A仲介会社として、こうした数字の組み直しを交渉の前に済ませておける点が当社の持ち味です。
受注残・前受金と飲食店営業許可から選ぶ売却スキーム
売却スキームの選択は、挙式予定のカップルと交わした約束を、どの形で譲受企業へ運ぶかの選択でもあります。
株式譲渡なら挙式契約も前受金も会社に残る
株式譲渡では、式場を運営する会社の株主が替わるだけなので、カップルと結んだ挙式・披露宴の契約、受け取り済みの前受金、従業員との雇用契約、提携業者との取引は原則としてそのまま続きます。食品衛生法の飲食店営業許可も会社に付いたまま。ただし、建物の賃貸借契約や提携先との取り決めに、株主や経営者の交代を相手方の承諾事項とする条項があれば、事前の説明が欠かせません。中小の結婚式場の売却で株式譲渡が多く選ばれるのは、この手間の少なさゆえです。
会場単位で手放す事業譲渡とカップルの同意
複数の会場を持つ会社が一部の会場だけを売る場合や、運営会社に不動産賃貸など別の事業が混ざっている場合は、事業譲渡が選ばれます。この方法では権利や義務を一つずつ移す必要があり、挙式予定のカップルとの契約を譲受企業へ引き継ぐには本人の同意が要ります。受け取り済みの前受金を譲受企業に渡すのか、譲渡価格で精算するのかも、契約で決めておく項目です。従業員は個別に同意を得たうえで転籍する形となります。
飲食店営業許可は2023年の法改正で事業譲渡でも承継できる
以前は事業譲渡のたびに、譲受企業が飲食店営業許可を取り直す必要がありました。2023年12月13日施行の法改正により、食品衛生法の営業許可は事業譲渡でも、譲り受けた側が保健所へ届け出ることで営業者の地位を承継できます。譲渡する側には事前に保健所へ相談しておくことが求められ、宿泊棟を持つ式場の旅館業許可は、事前に承認を受ける別の手続が必要です。改装で厨房の配置を大きく変える予定があるなら、承継とは別に保健所と相談しておくと安心です。
予約済みのカップルへの案内は担当プランナーから
支援現場では、受注残を施行月ごとの一覧にし、譲渡日をまたぐ婚礼を洗い出すところから着手します。カップルへの案内は、会社や運営体制が変わる時期に合わせ、打合せを重ねてきた担当プランナーから伝えるのが基本。料金も内容も約束どおりで、担当者も原則として変わらないと先に伝えれば、不安の声はぐっと減ります。衣装店や写真スタジオなど提携業者への説明も同じ日程で組み、当日の段取りが途切れないようにしておきます。
建て貸し契約とプランナーの労務、譲受前の調査で問われること
「あの契約書はどこにしまったか」。譲受企業のデューデリジェンスが始まって、最初に慌てるのはこの一言かもしれません。
前受金と受注残の突き合わせ、キャンセル規定の妥当性
財務デューデリジェンスでは、前受金の残高が成約済みの組数・金額と合っているかが調べられます。あわせて見られるのがキャンセル規定。消費者契約法では、事業者に生じる平均的な損害を超えるキャンセル料は、超えた部分が無効とされます。2023年6月施行の改正では、消費者から求められた際に算定根拠の概要を説明する努力義務も加わりました。規定の根拠を示せない会場は、過去の返金トラブルの有無まで尋ねられます。
建て貸し・定期借家の条件と建物の適法性
建物を借りている会場では、賃貸借契約の残存期間、中途解約時の違約金、退去時の原状回復の範囲が、価格にそのまま跳ね返ります。自社保有の会場でも、チャペルやテラスの増築部分に検査済証がそろっているかは見落とせない点。披露宴会場は不特定多数が集まる特定防火対象物にあたり、収容人員が300人以上なら防火対象物の定期点検報告も求められます。消防設備の点検記録は、現地調査の前に用意しておきたい書類です。
プランナーの長時間労働と配膳スタッフの手配
現場でよく見かけるのが、繁忙期のプランナーの残業が固定残業代の範囲を超えたまま、記録に残っていないケースです。未払い残業代は過去にさかのぼって請求されうるため、譲受企業は勤怠記録と給与明細を照らし合わせます。披露宴のサービスを配膳会などの紹介所経由の人員に頼る会場では、その比率と取引の形も調べる対象。結果は、表明保証の範囲や補償の上限を決める材料になります。
提携業者との契約と手数料への依存度
衣装・写真・装花・引出物などを提携業者に任せている会場では、契約書の有無、手数料率、専属契約の期間が調べられます。手数料収入が利益の多くを占める会社は、新しい経営陣が内製部門へ切り替えた時点で収益の形が変わるため、価格交渉で論点になりやすいところ。口約束で続いてきた取引は、売却を考え始めた段階で書面にしておくと話が早く進みます。ブライダル企業の売却に通じた相談相手を探すなら、仲介会社の一覧で取扱業種を見比べるのも一案です。
完全成功報酬
M&Aが成立した場合のみ、譲渡対価に応じた手数料を頂戴します。
売主様は、ご成約まで費用負担なくスタートできます。
着手金・中間金
0円
月額報酬
0円
成功報酬
成約時のみ
※レーマン方式
結婚式場の会社売却に関するFAQ
面談では、会場運営の細部に関わる質問がよく出ます。代表的な4つにお答えします。
運営受託は、会社と建物を手元に残したまま、婚礼の運営を大手ブライダル企業に任せる形です。運営の手間は減りますが、建物の修繕費や借入の個人保証はオーナー側に残りがち。会社売却なら、それらも含めて手放せます。どちらが合うかは、改装費を誰が負担する取り決めにできるか次第です。みつきコンサルティングでは、結婚式場の両案を手取り額で比べてお示しします。
チャペル式の牧師や司会者、音響担当は、個人や小さな事務所との業務委託で手配している会場が少なくありません。株式譲渡なら契約の当事者は会社のままなので、原則として続きます。気をつけたいのは、オーナーとの個人的なつながりで引き受けてきた人が多い点。現場では、買い手の担当者を交えた顔合わせの場を早めに設けます。
出ないように日程を組みます。現地調査や従業員への説明は、婚礼が比較的少ない夏場や1〜2月に寄せるのが一般的です。トップ面談は平日に設け、資料のやり取りは本部で完結させます。みつきコンサルティングでは、結婚式場の施行カレンダーと受注残の山を見ながら、基本合意や最終契約の時期を逆算してご提案しています。
一緒に売ることも、切り分けて売ることもできます。売上の大半が自社の式場向けなら、内製化を重んじる同業大手へ一体で引き継ぐほうが価格はつきやすい傾向です。外部の式場や一般客との取引が多い店舗には、衣装や写真の専業者が関心を示すことも。判断の材料になるのは、部門ごとの損益と取引先の内訳です。
結婚式場のM&A・売却支援はみつきコンサルティング
結婚式場の売却では、予約済みの婚礼と前受金の引継ぎ方、建て貸しの残り年数、平日を含めた稼働の実績が、価格と相手先選びを方向づけます。改装の決断やスタッフの将来に迷うのは自然なこと。数字と書類を早めに見直しておけば、選べる道は広がります。
財務・税務に強いM&A仲介会社のみつきコンサルティングでは、中小企業のM&A仲介の実績経験が豊富な専門スタッフが、受注残の引継ぎから価格交渉まで伴走します。式場運営に特化した論点の洗い出しはもちろん、仲介会社選びで迷っている段階のご相談も無料です。結婚式場の会社売却なら、みつきコンサルティングへ。
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著者

- 事業法人第一部長/M&A担当ディレクター
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みずほ銀行にて大手企業から中小企業まで様々なファイナンスを支援。みつきコンサルティングでは、各種メーカーやアパレル企業等の事業計画立案・実行支援に従事。現在は、IT・テクノロジー・人材業界を中心に経営課題を解決。M&Aの成約実績多数、M&A仲介・助言の経験年数は10年以上
監修者 神門 剛 代表取締役 / 公認会計士・税理士
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