H社(譲渡側)は、同業の金属焼付塗装を手掛けるD社(譲受側)へ全株式を譲渡し、同社グループの名古屋工場として再出発しました。H社の長年培ってきた塗装技術を獲得することにより、D社の名古屋地域の事業強化に寄与し、東海圏での短納期対応力が可能になりました。
このM&Aでは、対象会社の従業員の雇用が継続されただけでなく、H社のオーナーについても職人としての雇用が継続されM&Aにおける社内変化を最小限に抑えることができた好例と言えます。事業承継イコール引退という選択肢のみでないのが、M&Aによる事業承継の良い点。
今後、名古屋工場での技術承継を進め、職人育成をすすめることで事業強化を図っていく予定です。