電気工事のM&A事例 【四国】

電気工事業を営む企業の譲渡を助言|N社さま

譲渡企業 N社さま
業種 電気工事
事業内容 電気設備の設計・施工、システム設計・施工
売上 約8億円
地域 四国
設立 1960年代
経営者の年齢
譲渡理由 後継者不在
譲受企業 S社さま
業種 電気工事
事業内容 電気・空調設備、通信設備工事
売上 約1855億円
地域 関西
設立 1950年代
上場の有無 上場
譲受目的 事業領域の拡大

電機工事を営むB社を、全国展開している同業大手企業へ譲渡をした売主様に、M&A事例を通じた企業の成長と展開についてお話しいただきました。売主様には、M&Aの背景やプロセス、そして今後の展望についてお伺いします。

・B社の譲渡について、どのような背景がありましたか?

私たちの企業は、長年電機工事を営んでおり、地域のお客様からは高い評価を得てきたと自負しております。しかし、ここ数年売り上げの増加が頭打ちとなり、さらなる成長のためには、外部の力を借りることも選択肢だと考え、M&Aを検討しました。企業の持続的な成長を図るためには、時には大きな決断が必要だと考えています。

・M&Aの交渉を進めるうえで、どのような課題がありましたか?

従業員の理解を得ることが大きな課題でしたね。この点については、相手企業の代表と早いタイミングで面談し、会社のビジョンや当社の買収を検討したいと考えた背景、当社をグループに入れた後に想定している協業方法等を具体的にお話いただきました。私自身が腹落ちしたうえで社員に話をすることができたのが、非常に良かったと思います。また、みつきコンサルティングさんが社員に説明する際の内容を整理し、資料を作成してくれたことも、非常に助かりました。

・M&Aの成功要因として、どのような点が重要だったと思いますか?

最初のトップ同士の面談で、互いに信頼関係を構築することができた点が、非常に大きかったと思います。交渉を進めていくなかで、当然両社の主張がぶつかることはあります。ただ、今回のM&Aが両社にとって非常にメリットが大きく良いご縁であると互いに認識し、同じゴールに向かって進んでいたため、様々な課題を乗り越えることができたと思います。何か課題があっても、みつきコンサルティングさんを中心に、皆で何とか解決しようという雰囲気が強かったと思います。

・M&A後の統合作業について、どのような工夫がありましたか?

従業員のモチベーションを維持するために、早い段階から両社で積極的なコミュニケーションを図ることを心がけました。また、業務の効率化において、相手企業がこれまで培ってきたDX化のノウハウを取り入れるため、共同でプロジェクトチームを立ち上げ、現場に混乱が生じないようには配慮しながら取組みました。また、当然企業文化の違いはありました。しかし、相手企業も自社のやり方を押し付けるのではなく、当社の文化も尊重しくれ、大きな問題は発生していないと思います。

・M&Aを通じて、どのような成果を得ましたか?

まずは、採用面で効果があったと思います。技術者の獲得というのはどの企業でも大きな課題だと思いますが、大手企業のグループということで、専門学校へ企業説明を行った時の生徒の反応や、親御さんからの信頼が変わったと感じています。自治体案件の獲得や、これまで営業できなかったエリアの案件獲得など、受注面でも大きな成果が出てきています。これによって、従業員の士気も高まり、新たな挑戦を続けることができています。

・M&Aの際に、どのようなサポートを受けましたか?

みつきコンサルティングの担当者には、とにかく細かいことでも何でも相談しました。それこそ、土日や夜でも携帯電話にメッセージを送ったりと、24時間365日対応してもらったと思います。特に、みつきコンサルティングさんは税理士法人グループでもあるので、税務面などを含めて、何でも相談でき、非常に頼りになりました。スキームの比較検討で迷った時や、先ほど申し上げた従業員の説明時等も、理解しやすいように都度資料を作って説明してくれたので、理解しながら交渉を進めることができました。法務の問題についても、みつきコンサルティングさんが弁護士に確認してくれたりと、ワンストップで様々なサポートをしてもらいました。M&Aは法務や税務、労務等、検討するべく論点が多岐に亘ります。これを自分で各専門家に相談するのは非常に大変ですので、コンサルティングに依頼して正解だったと思います。

・M&A後の今後の展望について、どのような計画がありますか?

まずは本社を置く地域でのシェアNo1を目指していきます。技術的に、また人員を確保できずに断っていたような大型案件についても積極的に受託して、シェア拡大を図っています。国内での事業エリアを更に拡大していく予定です。また、相手企業との協業を通じて、グローバル市場への進出も視野に入れています。

・M&Aを通じて、相手企業との関係はどのように変化しましたか?

相手企業との関係は非常に良好です。彼らは私たちの企業文化を尊重しつつ、新たなビジョンを共有してくれました。特に、技術力の強化や市場シェアの拡大において、協力関係が深まりました。

・M&A後の新たな生活について、どのように感じていますか?

売主様:現在は社長を退任し、顧問として事業に携わっておりますが、まずは家族との時間を大切にし、バランスの取れた生活を心がけています。これまではがむしゃらに働いてきたので、特にこれまで支えてくれた妻に、還元してきたいと考えています。また、自身の経験を活かして、なにか地域社会に貢献できたら良いと考えています。何ができるかは、まだ模索中です。

・最後に、M&Aを通じて得られた教訓について、どのように感じていますか?

M&Aを通じて、企業の成長には常に新たな挑戦が必要であること改めて学びました。また、M&Aにおいては段階で信頼関係を築くことが、成功の鍵となることを再確認しました。また、M&Aの交渉は多岐に亘るため、プロフェッショナルなサポートは欠かせないと痛感しました。

貴重なお話をありがとうございました。本日のインタビューが、M&Aを検討している経営者の方々にとって参考になれば幸いです。

           

この案件・類似案件の担当者

▷ 田原 聖治 事業法人第一部長/M&A担当ディレクター


メガバンクにて大手企業から中小企業まで様々なファイナンスを支援。当社参画後は、各種メーカーやアパレル企業等の事業計画立案・実行支援に従事。現在は、IT・テクノロジー・人材業界を中心に経営課題を解決。

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